以前、共同売店に行った時のこと。
売られていたあるお菓子が目に留まった。
ものすごく可愛いパッケージだった。
明るい色をバックに、可愛いキャラクターが笑顔でこちらを見ていた。
普段このようなお菓子は買わないのに、あまりの可愛さに、その時はつい買ってしまった。
袋を開けたら、小袋が入っていた。
どの小袋も、これまた可愛かった。
そしてお菓子の一つ一つが微妙に違うデザインになっており、手にするのが楽しくなるような商品だった。
お菓子の裏面には、可愛い言葉が書かれていた。
味も、美味しかった。
とてもよく考えて作られたのがよく分かる商品だった。
感激した私は、その日メーカーにファンメールを送った。
お菓子のキャラクターが可愛いこと、このキャラクターを大好きになったこと、パッケージが魅力的だったこと、開けて感動したこと、丁寧さが伝わる商品だったこと、買って嬉しいと思えたことなど、色々書いた。
数日後、そのメーカーからA 4の封筒が届いた。
商品のカタログを送ってきてくれたのかな、と思い、見るのを楽しみにしながら開けた。
すると、お礼状と共に、「大好きになった」と伝えたお菓子のキャラクターのグッズが入っていた。
キャラクターのうちわと、クリアケースだった。
ものすごく嬉しかった。
お礼状の文面も丁寧だった。
何より感動したのは、お礼状の一枚に加えて、白紙の一枚が添えられていたことだった。
私は、このメーカーも好きになった。
昔ながらの、奥ゆかしい日本のマナー。
小さなことかも知れないが、そこに気持ちが添えられていると感じる。
私は、物を作って販売することに関わっている。
売る側としての立場で動いてきたが、今回は買う側としての経験をさせてもらえた。
販売者から心のこもった対応をしてもらうと、買った人はこんなに嬉しいんだな。
また買おうと素直に思えた。
ありがたい学びをもらった。
自分に活かしていく。感謝。
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